G-SHOCK生みの親と言えば、伊部菊雄氏です。
伊部氏が直接指揮した腕時計は数多く、G-SHOCKで言えば初号機はもちろんのこと、最初のフルメタルG-SHOCKや、特別仕様の純金G-SHOCK、さらには、どの機種かは公表されていませんが、このサイトで取り上げているチープカシオの数々にも関わっています。
そんな伊部菊雄氏に40周年を前に“思い出深かった歴代モデル5”を選んでもらったという記事が出ていました。
伊部氏のインタビュー記事は数多く読んでおり、G-SHOCKファンの間ではある意味ありきたりな納得のランキングなのですが、1機種だけとっても意外な機種があったので取り上げてみます。
- 伊部菊雄氏のお気に入りG-SHOCKはやっぱり「四角いG-SHOCK」
- 当サイトでも以前取り上げた「意外な機種」がランク入り
来年はG-SHOCK40周年
今回紹介する5選はWatch LIFE NEWSさんの記事で読みました。
(外部サイト 【40周年のメモリアルイヤー】G-SHOCKを生んだ伊部氏が選ぶ、印象深い“歴代G-SHOCK”トップ5)
伊部さんのコメントは一機種一言ずつですが、とても重みのある言葉が並んでいます。ぜひ見てください。
他のサイトでも伊部菊雄さんのお気に入りを読んだことがあり、その頃とあまり変わってはいないのですが、今回「とっても意外な機種」が入っていましたので、取り上げてみます。
1位 G-SHOCKの元祖 DW-5000C
これがなければG-SHOCK自体が存在しません。そして、このカタチこそ至高です。

現行機種では初号機と同じカラーに電波ソーラーが追加されたGW-M5610Uがあります。
まずはこれを手にとってほしいです。
やっぱりこれが1番な安心感があり、まず手に入れて欲しいG-SHOCKになります。

液晶のキズが気になる方には、保護フィルムもオススメです。
紹介記事
[初号機カラーに電波ソーラーを追加]G-SHOCK GW-M5610U [アップデートを繰り返す特別なG-SHOCK]
2位 “G-SHOCKII”ことDW-5500C
今回、この記事をどうしても紹介したかったのが、この2位のせいです。
なんと、”G-SHOCKII”ことDW-5500Cです。

まさかの5500シリーズです。
この機種について伊部さんが語っていることはあまりなく、取り上げられたのは意外でした。
伊部さんは「大きすぎるという声が多かった」という少しネガティブに取り上げられていますが、いえいえ、今も根強い人気があります。
むしろ「スクエア/四角いG-SHOCK」といえば5000/5600よりも5500シリーズの方がより「四角い」です。
現行ではDW-D5500BBが売られています。

紹介記事
[5500シリーズ特集]もう1つの四角いG-SHOCK その名も”G-SHOCK II” [5000/5600の次はこちらもぜひ]
この機種があったからこそ今のマッドレジストがあり、さらに大きなG-SHOCKの元になったのです。
さらに大きな機種と言えば、GXW-56!
この存在感がスゴイです。
紹介記事
CASIO G-SHOCK GXW-56/GX-56 存在感バツグンの大きいスクエア/四角いG-SHOCK
3位&4位 初のフルメタルMRG-100/MRG-110
3位と4位が同時に載せてありました。
伊部さんが何度かインタビューで答えたことがある「初代フルメタル」のMRG-100とMRG-110が3位と4位です。
この機種については伊部さんは思い入れがあり、「仕事論」の話や「1番苦労した機種」として挙げられています。


初代フルメタルはG-SHOCKの通常ラインではなく、高級ラインのMR-Gシリーズでした。
現行機種では技術力も上がったのでMR-GではなくG-SHOCKの通常ラインで5000のフルメタルと2100のフルメタルも発売されています。
どちらも大ヒット機種となっています。今ならこちらが狙い目です。本当にカッコよくて、G-SHOCKの到達点と言えるでしょう。

紹介記事
GMW-B5000 [夢がかなったフルメタルのスクエア/四角いG-SHOCK]

紹介記事
[今最も注目]GM-B2100D[2100シリーズが待望のフルメタル化!]
そして、MR-Gでは改めてチタン素材でフルメタルG-SHOCKに挑戦した機種MRG-B5000Dが発売されています。

(入手困難です。市場にあまり出回らず、Amazonでも楽天でも売り切れている場合が多いです。)
紹介記事
MRG-B5000D [手に入れられるあなたは幸運!? チタン採用で究極の四角いG-SHOCK]
5位 電波ソーラーに初代カラー GW-M5600
そして、ランキング5位!これは嬉しい!
電波時計+タフソーラー搭載のGW-M5600です。
相当以前の伊部さんのインタビューでこの機種を常用していると述べていたことがありましたが、今も愛用しているようです。
フルメタルなどもありますが「壊れにくい、止まらない、狂わない、という三拍子が揃っている」そして、軽くてぶつけても気にならないウレタン製のG-SHOCKとしてはこれが完成形なのでしょう。
私も色違いですがまだ所有していたりします。

この機種は、いわゆる5000/5600系のG-SHOCKからベゼルや裏蓋により使いやすいよう改良が加えられており、通称5610系と言われたります。ボタンの距離が離れていたり押しやすくなっていたりします。

本来の型番は5位の型番のとおりGW-M5600でしたが、リニューアルの際に「5610」になりました。
元々(マルチバンド5)の名称:GW-M5600(2008年発売)
↓
マルチバンド6変更時の名称:GW-M5610(2012年発売)
↓
細部アップデート時の名称:GW-M5610U(2021年発売)
「5610」になってからの時間が長く、大人気で売れ続けているためにこのタイプのベゼルが通称「5610系のベゼル」と言われるようになりました。
参考記事 5600と5610の違いについてはこちら
[5600系と5610系の違い]いまさら聞けない四角いG-SHOCK入門[ベゼル互換表]
このようにアップデートされる機種は、この機種だけです。
初代カラーですし、それだけ特別な存在なんですね。
G-SHOCKのスタンダード、1番基本、中心にいつまでも存在する機種だと感じます。

紹介記事
[初号機カラーに電波ソーラーを追加]G-SHOCK GW-M5610U [アップデートを繰り返す特別なG-SHOCK]
この機種は色違いも大ヒットしています。
こちらはウレタンバンドではなく三つ折れバンドを採用し付け心地と利便性抜群なオールブラック機種。


また、最近は赤枠ではなく青枠のこちらの色違い機種も大人気です。かっこいいです。

1位の初代に始まって、5位の初代(のアップデート版)に終わる、とても良いランキングだと感じました。
伊部菊雄氏のインタビューや動画は見るたびにとても心が高ぶります。とても尊敬しています。
伊部菊雄氏、素晴らしい時計を世の中に出してくれてありがとうございます。